先生との、秘密の恋
私は高校生の時、学校の先生と付き合っていました。
一年生の時の、数学の教科担当だった先生です。
けっしてかっこいい感じではなかったけど、背が大きく、飾らずにおもしろいことを言うので、先生に憧れている生徒はたくさんいました。
先生は熱心で、毎日放課後、希望者に補習をしてくれました。
私は数学が苦手で、いつも赤点ギリギリでしたが、放課後まで勉強するのは嫌だと、補習には出ていませんでした。
1学期のある時、先生から呼び止められ、お前が一番出来ないんだからと、無理やり補習に出ることになりました。
プリントが終わった人から帰ることになっていたのですが、私は時間がかかって、いつも最後の一人になってしまいました。
帰る頃には外が真っ暗になっていることも多く、「危ないから」と、先生と一緒のバスで帰る事が日課になりました。
毎日、バスの中で沢山喋りました。
時折見せる、くしゃっと笑う顔がかわいくて、いつの間にか、先生の事が好きで好きで、たまらなくなっていました。
でも、関係を壊したくない。ずっと、言えずにいました。
2学期最後の補習でも、やっぱり私は一番最後に残っていました。
いつものように一緒に帰ろうとすると、先に帰れ、と。
いつも一緒に帰っているところを誰かが見ていて告げ口したらしく、「贔屓に思われるから」と上の先生から言われたのだそうです。